乗馬と世話で子どもも成長ポニーキャンプ 推薦施設

家族全員で馬と触れ合うファームステイ

　子どもだけで参加するキャンプから得られるものは非常に大きいですが、馬と触れ合う体験を家族全員で楽しむのもいいものでしょう。全国には「ファームステイ」や「ファミリーキャンプ」などといった名称で、家族での牧場体験を受け入れる施設も多数あります。

　ポニーキャンプを行う施設もそうですが、馬は暑さにあまり強くないため、牧場は高原などにあり、避暑にもなります。ポニーキャンプと同様に馬房掃除など馬の世話をしっかり体験できる施設もあれば、「日本トレッキング」のように、カントリーホテルに宿泊し、レストランでコースディナーを頂き、乗馬レッスンを集中して行うリゾート的な施設もあります。

「蓼科ポニー牧場」でも7月18～20日にファミリーキャンプ（ファームステイ）を実施（6月2日12時ハーモニィセンター事務局で受付開始）。秋以降も開催あり

近場の公園で手軽に馬と触れ合う

　実は遠出しなくても、非常に手軽に馬との触れ合いを持つこともできます。最初に述べたヨーロッパの公園のように、今では日本の首都圏にもポニーのいる公園が点在しているのです。

　各自治体が住民サービスとして、子ども達の動物愛護心や命を大切に思う心を育むため運営しています。住民の子ども達を対象に馬の世話や乗馬を楽しむ「ポニー教室」が組織され、異年齢の子ども達同士の助け合いなど、ポニーキャンプで体験できるのと同じような様々な経験を積むことができます。

　住民ならば、ポニー教室への参加もぜひ検討したいところですが、ただ遊びに行くだけでも本当に楽しい公園です。ポニー以外にモルモットやウサギなど小動物やヒツジ、ヤギなどを飼っている施設も多く、抱っこや触れ合い体験もできます。広くはない園内を1周する程度ですが、ポニーの体験乗馬もできます。しかも、ほとんどの施設が入園無料、体験無料なのです。

　夏休み中はもちろん、特に予定のない休日、お近くのポニー公園へちょくちょく遊びに行ってみてはいかがでしょうか？

「板橋区立こども動物園」はポニーの体験乗馬のほか、親も一緒に乗れる「ポニーの馬車」なども楽しめる

（取材・文／大友康子）