元小学校教員で2児のママでもある原田綾子さんが提案する「勇気づけ子育て法」を紹介するこの連載。前回までに、ほめてばかりの子育てには副作用があること(第1回)や、「ほめ」「勇気づけ」「勇気くじき」の違いについて(第2回)お伝えしました。今回は、子どもを勇気づけるためには、まず土台となる親の心構えが大切というお話です。もちろん、最初からできなくても大丈夫。今日からできることを少しずつ少しずつ始めてみませんか。
(※本連載はアドラー心理学に基づく子育てのヒントが詰まった書籍『ほめるより子どもが伸びる勇気づけの子育て』よりお届けします)

大切な友人と関わるように子どもを尊敬する

 子どもを産んだからといって、すぐに一人前の親になることなんてできません。

 子どもを育てながら、子どもに育てられ、少しずつ親として、ひとりの人間として成長していけるのだと思うのです。「子育ては自分育て」といわれるのも、この理由からです。

 子どもは親を育ててくれる大切な存在です。ですから、一緒に生活していく協力者として、子どもの存在そのものを尊敬する姿勢はとても大切です。

 確かに、生きている年月は親のほうが長いですが、人間としての存在価値・尊厳についてはどちらも同じです。親のほうがえらいのだからと権力で支配もしません。親と子は「縦の関係」ではなく、「横の関係」なのです。

 だからといって、なあなあの友だち親子とは違います。子どもの言いなりになるのも違います。礼節を持って丁寧に接するのです。

 「尊敬」と「甘やかし」は両立しません。子どもに解決する能力があるのに、子どもの課題を親が肩代わりしてしまうのは「甘やかし」です。たとえば、子どもが寝坊をしたらいけないと毎朝子どもを起こしてあげるお母さんは、子どもを尊敬しておらず、甘やかしています。

 一般的に「尊敬」というと、「目上の人を敬うこと」というイメージがあるかもしれませんね。ここでいう「尊敬」とは、子どもをひとりの人間として大切にする、ということです。

 どういうことなのかピンとこない場合は、尊敬する大切な友人をひとり思い浮かべてみてください。昔出会った人でもかまいません。大好きで信頼している人……。

 その人に対して、いきなり「○○しなさい!」とか、「なんで○○しないの?」「それは違うでしょ!」などと言いませんよね?

 もちろん、わが子となると、感情的になってしまう場面も出てくるでしょう。

 たとえば、忙しい朝に、ノロノロとごはんを食べていたり、学校に行く時間が近づいても出かける準備ができていなかったりすると、イライラして「なんでいつもギリギリまでダラダラしているの!」などと感情的になってしまうこともありますよね。

 ですが、そういう意識を持つ、ということが大事なのです。いつもはできなくてもいいですから、子どもをひとりの人間として大切に接する、ということを心がけてみましょう。そうすると、子どもも同じように、親に関わるようになります。

 つまり、親が子どもを尊敬することで、子どもも親を尊敬するようになるのです。親子がお互いに尊敬し合えたら、とてもステキですよね!

 わたしたち親は、時々立ち止まって、子どもが親を味方・仲間だと思えるような言葉がけができているか、考えてみるのも大切ですね。

 とはいえ、言葉についてだけ気をつければいいというわけではありません。

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  • 目の前の子どもがどんな状態でも信じ続ける
  • まずは自分に「勇気づけ」の言葉をかけてあげる

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