転職には成功。保活は苦戦の末、月額12万円以上の無認可園へ

―― 話を2013年11月に戻します。保活と転職活動を同時に始めたとのことですね?

滝川 2013年12月に5園ほどの認証や認可保育園に申し込みました。認可は全く望み薄。認証でもその時点で60~70人待ちだったのですが、「認可に決まった方からキャンセルしますから順番は上がっていきますよ」とのことで、どこかには入れそうだと思っていたのです。

 ところが当時住んでいた区の認可保育園はもちろん、隣接区の認証保育園への入園も実際はかなり難しかったんです。

―― 結果的には家から電車で40分かかる、都心の会社近くにある無認可の保育園に落ち着かれたのですよね。支払いは12万円弱から、多い月は15万円とのことです。どうやって探したのですか?

滝川 「会社の近くではどうだろう?」とネットで検索してヒットしました。すぐには入れませんでしたが、4月からなら空きが出ると言われました。その理由は、無認可だからか、保育料が高いからか、栄養士さんによる手作り給食が無いからか……。

 1月から3月末まではシッターさんや実家の両親、夫に協力してもらいながら何とか家庭で保育し、2014年4月から正式にそちらの無認可園に入園しました。

 今は、9時から18時45分まで預けています。保育園自体は20時まで開園していますが、一日の保育時間が8時間を超えると保育料が割り増しになり、18時を回るとさらに割り増されるシステムです。ならすと毎月の保育料は12万~13万円です。

 私達は本当に最後にぎりぎりの選択をして12万の保育園を選びましたが、家計的にはとても大変でした。そしてそれが、全ての家庭にできることではないことは十分想像できます。うちだって子どもが二人いたらとてもじゃないけれど無理でした。この仕組みはどう考えてもおかしいし、変えていかなければならないと思います。

―― 毎日、保育園の昼食用にお弁当も作っているのですね?

滝川 はい。500円払えば仕出しのお弁当を食べさせてもらえるのですが、保育料を少しでも抑える目的と、息子にせめて手作りのものを食べさせたいという思いもあってお弁当を選びました。入園させるときに自分の中で決めたことでもあり「ベビーフードや出来合いのものは持っていかない」を目標に、続けています。

――  手作り弁当とは、かなり大変では?

滝川 昼と夜が同じおかずになってしまうときもあるし、休日などは普通にファミレスでお子様ランチを食べさせていますので、あまり意味のない目標かもしれませんが……。保育園や夫に対して、“頑張っている”アピールをしたいだけなのかもしれませんね(笑)。

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(ライター/阿部祐子、撮影/鈴木愛子)