チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。近年、家族関係に関する書籍が書店に並び、『母が重くてたまらない』(春秋社)といった本も話題になりました。私自身、親子関係、家族関係に悩んでいるパパ、ママのご相談を受けることが年々増えてきています。

親にされて嫌だったことを無意識にやってしまった

 先日ご相談を受けたママは、随分悩んでいました。「言われたことは一回でやりなさい!」と厳しく子どもに言ってしまう。それは、しつけに厳しかった父に言われてきた、本当に大嫌いな言葉だったのに…と。

 「親にされて嫌だったことを、無意識のうちに自分もしていてショックだった」とおっしゃっていました。それは、言い方や言葉だけでなく、ちょっとした癖などもあるかもしれませんね。

 私はこのママに、「無意識のうちに言っている(やっている)自分に気が付けたのは、とてもすてきな発見でしたね。ご両親の子育てを、自分が覚えている事実だけで決め付けず、ちょっと客観的に関係性を見てみると、少し心が穏やかになってくるかもしれません」とお伝えしました。

 家族の問題を、誰一人、抱えていない人はいません。自分が親になったら、されてきた子育てをきちんと整理してみましょうと、いつもお話しています。

 つまり、「自分の振り返りをちゃんとする」ということは、自分の育ってきた環境を一度手放すということです。

 よいことは残す、ちょっと嫌だったことは、「仕方がなかったのかもしれないな」「親も大変だったのだろう」と軽い気持ちで考えてみる。「なんで? どうして?」と突き詰めすぎると、少し心が窮屈になってしまいますからね。人は都合よく記憶の入れ替えをすることもありますから、自分の知っている親は一部分なのかもしれないなあと、いつも心のどこかに留めておいてみてください。

親にしてもらってうれしかったこと、嫌だったことそれぞれ

 あなたは、親にしてもらってうれしかったことはどんなことですか?

 毎日、母親に髪の毛をといてもらった、お母さんの作ってくれる唐揚げが大好きだった、体を動かすことの喜びを父親から教えてもらった、などなど。親にしてもらったことは、きっと、ご自身のお子さんにも伝えていることなのではないでしょうか。

 逆に、親にされて嫌だったことは何でしょう?

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次ページから読める内容

  • 子どもに言い過ぎて落ち込んだときのために作っておくルール
  • 自分一人で抱え込まない 家族に打ち明けてフォローし合う

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