妊娠を望むならしっかり取りたいビタミンEと亜鉛
別名「妊娠ビタミン」とも呼ばれるビタミンEは、排卵の促進、卵巣重量の増加、ホルモン調節などの働きで妊娠をサポートしてくれます。また、月経周期を正常にする作用もあります。
ビタミンEには高い抗酸化作用があるので、35歳から妊娠を希望する人には必須の栄養素といえます。一般的に「卵子の老化は止められない」と言われますが、栄養療法の観点から見れば、卵子の老化を遅らせることは可能と考えます。体外受精を行っている人では、ビタミンEを取ると採卵できる卵子の数が増え、卵子の質が向上する効果も期待できます。
豊富な食材:アーモンド、豚レバー、モロヘイヤ、西洋かぼちゃなど
亜鉛は、鉄と同様、受精卵が着床する子宮の粘膜をつくる材料になります。着床しやすい状態にするために亜鉛は欠かせません。
また、胎児の細胞分裂を促す働きがあるため、亜鉛が足りないと低体重・低身長・皮膚が弱くなるといった影響が出ます。いつ妊娠してもいいように、日ごろから亜鉛を取ることをおすすめします。
豊富な食材:カキ、和牛赤身、ラム肩肉、スルメ、イイダコなど
――次の記事では、具体的な食べ方や外食時のメニューの選び方などの「実践編」をお届けします。
(文/中島夕子)