「子どもにどの時期から、どんな習い事をさせるか?」――。多種多様な選択肢があるだけに、この問題の答えが見つからず迷っているママ&パパは多いようです。そこで、特集「習い事のリアル~2015年春~」では、様々なジャンルの子ども(幼児~小学校低学年)向けのスクールを訪問。通っている子どものママや指導者の皆さんにお話をお聞きしました。

「どんな目的でこの習い事を選びましたか?」「習い事を通じた子どもの変化・成長は?」「先生はどんなことを心がけて指導しているんですか?」「子どもの能力や意欲を伸ばすためにどんな接し方や働きかけをしているのでしょう?」――など、習い事で気になるあれこれについて、生の声をご紹介します。

 今回フォーカスする習い事は「スポーツ(個人競技)」の「水泳」。水泳は、スクール情報誌『ケイコとマナブ』調査(2014年)で「今、習っている習い事」の第1位です。コナミスポーツクラブ洋光台のスイミングスクールを訪れました。取材を行ったのは、6~9歳の子どもが通う上級コース。既に基礎をマスターし、選手として目標タイムを定め、チャレンジするコースです。(参考: 「多様化と細分化が進むイマドキ習い事。その理由は?」 )

心肺機能が向上し体力アップ。体の柔軟性も高める

 まずは、スイミングが子どもの体力面・運動能力面にもたらす効果に注目してみましょう。

 スイミングが他のスポーツと大きく異なるのは、呼吸に制限が加わるという点。息の吸い方・吐き方のトレーニングにより、心肺機能を向上させることができます。そのため、子どもをスイミングスクールに通わせている保護者の方々へのアンケートでは、「ぜんそくの改善を目的に始めた」という回答が多数見られました。

 16年の指導歴を持つ、マネジャーの中村順子さんにお話を伺いました。

 「心肺機能を高めることで持久力がつくため、学校の体育の授業やマラソン大会などでの成績も上がる子が多いですね。また、全身運動なので体全体の柔軟性も高まります。例えば、平泳ぎでは足首や股関節の可動域が広くなり、バタフライでは肩関節を大きく動かすことができるようになります。関節が柔らかくなると、陸上の運動でもケガをしにくくなります。しかも、水中なら重力がかからないため、子どもの体の成長も妨げません」

マネジャーの中村順子さん
マネジャーの中村順子さん

 スイミングを習わせるかどうか迷っている保護者の方々からは、「冬の寒い時期はプールから上がった後に風邪を引かないか?」という質問がよく寄せられるそうです。中村コーチは「冬は外で体を動かして遊ぶ機会が少なくなるからこそ、スイミングを活用してほしい」と言います。

 「水温は体温より低いため、水の中では体の体温調節作用によって熱を発散し、エネルギーを消費します。これにより体の循環機能の活発化につながって代謝がアップし、基礎体力がつきます」

 では次に、スイミングがメンタル面に与える影響を見ていきます。

次ページから読める内容

  • 個人競技は「自分との闘い」。時間の効果的な使い方を考えさせる
  • 「結果はすぐには出ない。毎日の積み重ねが大事だ」と思えるように
  • 体力がつき、ぜんそくの発作が減った

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