今回フォーカスする習い事は「スポーツ(チーム競技)」の「サッカー」。スクール情報誌『ケイコとマナブ』調査(2014年)で「今、習っている習い事」では、第6位にランクインしています。コナミスポーツクラブ西船橋のサッカースクールを訪れました。
取材を行ったのは、7~9歳、サッカーを始めて1年弱~3年程度の子どもが通うクラス。一人1個のボールを使った練習により、個人技術を身に付けることを目指しています。通ってくる子の中には、地元のサッカーチームに所属している子も多数。初心者のうちにコナミスポーツクラブで基本技術を学び、学校やクラブのチームに入っていくケースが多いそうです。(参考: 「多様化と細分化が進むイマドキ習い事。その理由は?」)
持久力と瞬発力、観察力、状況判断力を養う
サッカーの練習では、体力面・運動能力面においてどんな効果が期待できるのでしょうか。
サッカーは試合時間が長いため「持久力」が必要であることに加え、ダッシュしたり体の向きを急に変えたりするといった「瞬発力」も重要になるスポーツです。
コーチの牧野利昭さんによると、「練習内容は日によって調整しています。例えば、ゆっくりめのペースで10分間走り続ける日もあれば、1分間のダッシュを繰り返し行う日もあり、持久力と瞬発力の両面を養います。こうした基礎力は、他のスポーツにも応用できます。実際、バレーボールやバスケットなど他のスポーツの道に進む子もいますよ」とのことです。
また「チームプレー」ならではの、身に付くスキルも多いようです。
「周囲を見て、今、自分が置かれている状況、味方が置かれている状況、次に自分はどう動くべきかといったことを瞬時に判断する力も養われます」
「チームで動くことを意識するため、協調性も身に付きます。通い始めたばかりのころは練習後に道具の片付けをしなかった子が、チームメートが積極的に動くのを見て率先してやるようになったりするんです。『チーム』という意識が高まると、誰かが失敗したら気遣ってフォローする言葉をかけたり、気が緩んでいる子に他の子が注意を促したりといった場面も見られます」