子どもがネットを使うようになると、これまで体験したことのないリスクが降りかかってきます。子どもをネットの危険から守るために、親は何をすればよいでしょうか。この記事では、千葉大学教育学部教授・副学部長の藤川大祐さんにお話をうかがいながら、親と子どもが一緒に取り組める新たな危険とその対策について考えていきます。前回の記事(「ネット犯罪、子どもをだます悪い大人の手口とは」)では、スマホを子どもに持たせるタイミングと、ネットを使って騙す大人から身を守る方法について聞きました。今回の記事では、ネットを使った友達同士のコミュニケーションについて考えていきます。

友達との関係を重視するあまり、ネット依存になる子ども

──前回の記事で、リスク要因の多くは人間関係で、そのうちの1つは「子どもを騙す大人」だというお話を聞きました。今回は、もう1つのリスクである「友達との関係」について教えてください。

 「友達との関係」で注意すべき点は、2つあります。

 1つ目は、言葉遣い。メッセージや掲示板の書き込みは文字情報のみですから、声の調子や顔の表情がわかりません。そのため、なんでもない言葉が、相手を傷つけることもあります。大切な友達と喧嘩しないためには、いつもより慎重に言葉を選ぶこと。それでも誤解されてしまったら、直接会ってその誤解を解きましょう。

 2つ目は、人に合わせすぎないこと。友達から嫌われたくない子どもは、メッセージが来たらすぐに返信しようとします。これが度を越すと、SNSから離れられなくなり、ネット依存になりかねません。

──ネット依存にさせないために、親ができることはありますか。

 相手に流されず、友達との関係をコントロールする方法を子どもに教えましょう。それも、できれば親が口出しするのではなく、子ども自身でコントロールできるようにしたい。そこでポイントになるのが、「時間」と「空間」です。

「友達に流されず、時間と空間を自分でコントロールできるようになる必要があります」
「友達に流されず、時間と空間を自分でコントロールできるようになる必要があります」

次ページから読める内容

  • ネットだけでなく、リアルな体験をさせることが大切
  • 文字でのコミュニケーションで誤解されないために
  • ネット依存にさせないために

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