2回に分けてお届けしている時短勤務経験者座談会、後編です。「帰りの電車ですかさずLINE」「上司と本音トーク」など、先輩ママ達の苦労と工夫をお伝えした前回「時短勤務ママ座談会(上) 私の最大のストレス」。今回も、時短中のジレンマ、これからのキャリア設計など、ママ達の声をたっぷりお伝えします。

【座談会参加者プロフィール】

守谷さん(仮名) 保険会社勤務、営業。子どもは2歳。約1年間の時短勤務をした後、現在第二子の産休中。

樫野さん(仮名) メーカー勤務、経理。子どもは4歳、1歳の2人。2回とも時短勤務で復帰。このまま子どもが小学3年になるまで時短を取る予定。

青山さん(仮名) 金融関係、企画。子どもは6歳、2歳の2人。第一子出産後はフルタイム復帰。第二子出産後も一度はフルタイムで復帰したが、半年前から時短勤務を始めた。

矢口さん(仮名) 学校法人、広報。子どもは3歳、4カ月の2人。第一子出産後にフルタイムで復帰し、途中から時短勤務に切り替えた。第二子の育休を取得し、5月に時短勤務で復帰。

同僚に仕事を頼んだら「他人のことやっている場合じゃないのに!」と言われ…

日経DUAL編集部 周りの人に仕事を助けてもらう申し訳なさが一番のストレス…という話が前回出ていました。皆さん様々な工夫で対処していたようですが、それでも、職場の人とのあつれきに悩んだことはありますか?

矢口さん(以下、敬称略) 「旦那さんが公務員なら、仕事辞めればいいじゃないですか」と言われたことはあります。悪気は無いと思いますが…。

守谷さん(以下、敬称略) 時短中はサブ担当をつけてもらえるのですが、その方がとても忙しいときに仕事をお願いしてしまい、「他人のことやっている場合じゃないのに!」と言われてしまいました。ですので、なるべく前もってお願いするように気を付けています。

樫野さん(以下、敬称略) 私の職場は、既婚・未婚に関係なく女性のほうが理解があります。独身女性は「私は自分のことで精いっぱいなのに、(子育てをして)偉いわね」と労をねぎらってくれるような感じです。男性のほうが、考えが古く、理解が無い。同世代の男性社員が時短を取ろうとしたのですが、男性上司に「男で時短を取るなんて。普通は奥さんがやるものでしょ?」と難色を示されたそうです。時短を申し出たことで、やる気が無いと取られてしまうんですね。古い考えの人だと、結果や成果ではなく、会社に対する姿勢、「イメージ」が大事なんですよね。

守谷 男性のほうが、時短は取りづらいでしょうね。会社は制度としては用意していても、実際には…。

時間制約のある社員を抱えても結果を出す方法は…?

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