「仕事と母乳育児の両立」は、産休・育休から職場復帰するワーママ達を悩ませる問題の一つ。子どもを保育園に預ける間だけミルクに切り替える人、自分で搾った母乳を冷凍し、保育園で飲ませてもらう人、復帰に合わせて断乳する人など、選択は様々ではないでしょうか。
 さく乳器などの母乳育児関連製品を販売するメデラは「出産後の仕事復帰と母乳育児」の実態を把握しようと、出産後1年6カ月未満で復帰した女性を対象に調査を実施しました。その調査結果と見えてきた課題、メデラのさく乳室レポをお伝えします。

断乳して復帰すべきか、母乳のために復帰を遅らせるべきか

 「出産後1年6カ月未満で仕事復帰した女性」の約50%が、復帰後も母乳育児を継続している——。メデラが昨年12月に行った調査では、こんな数字が明らかになった。

 有効回答数515人中、半数に当たる257人が母乳を継続していると答え、生後すぐ~0歳2カ月で復帰した人の場合は64%、0歳3カ月~0歳5カ月は61%、0歳6カ月~0歳8カ月は58%……と、復帰時期が早いほどこの比率は高くなった。

(N=515)
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 仕事をしながら母乳育児を希望する人が少なくないことが分かるが、復帰に当たって母乳育児を諦めてしまう人もいるのが実際のところ。

 復帰直前まで母乳育児をしていた母親に「仕事復帰による母乳育児への影響」を聞いた質問では、「復帰後、仕方なく母乳を与える機会を減らした」が61%と最も多かった一方で、「復帰するか、断乳するかで悩んだ」「復帰するために、仕方なく断乳した」がそれぞれ23%、20%いることが分かった。

 「日本全体で見ると母乳育児率は上昇しているにもかかわらず、復職したら母乳育児をやめなければいけないと思っているワーママは意外と多いんです」とメデラ広報の菅谷さと子さんは話す。

(N=354)
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