住まいのインテリアをどのようにコーディネートすればよいのか、迷っている人も少なくないはず。わからないことはプロに聞くのが早道だ。失敗しないインテリア・コーディネートのコツを、積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長に教えてもらった。

4つのテイストを基本にインテリアを選んでいく

 インテリアというと、コーディネーターなど専門家の提案に基づいて、床や壁、家具などを決めていくのが失敗しない方法と考えがちだ。たしかにマニュアルどおりにコーディネートすればそれなりの空間はつくれるだろう。だが、最近は女性や30代などの若い世代を中心に、インテリアにも自分なりのこだわりをもつケースが増えているという。

積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長。「30代など若い世代を中心に、インテリアにも自分なりのこだわりをもつケースが増えている」と話す
積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長。「30代など若い世代を中心に、インテリアにも自分なりのこだわりをもつケースが増えている」と話す

「例えばこだわりの家具を入れたいとか、好みの空間で暮らしたいといったことが、住まいを手に入れるきっかけになることも少なくありません。今の若い世代は洋服を自分なりのセンスでアレンジするのが上手な人が多いですが、住まいも同様に上手にコーディネートされています」

 自分なりのコーディネートといっても、最低限の基礎知識がないと、どこから手を着ければよいのかわからない人も多いだろう。そんな人のために河崎さんが教えてくれたのは、インテリアの基本となる4つのテイストだ。

 そのテイストとは、「白やベージュなど明るい木目を基調とした『ナチュラル』」、「『ナチュラル』にアクセントカラーをあしらった『ポップ&カジュアル』」、「白やスモーキーな色調を基本とする『フレンチ』」、「ヴィンテージ調で味わいのある『ラスティック』」の4つ。これらのうち自分の好みに合うテイストをイメージし、インテリアを選んでいくと間違いがないそうだ。

「ナチュラルやポップ&カジュアルはベーシックなテイストなので、インテリアの初心者でもコーディネートしやすいと思います。女性に人気なのはフレンチですね。ラスティックはアイアン素材を入れたり、あえて古い感じのものを使うなど、素材感がポイントになります」

インテリアの基本は4種類。このリビングのテイストは「ラスティック」。ソファーの色味や丸イスにヴィンテージ感がある。写真は<a href="http://www.sekisuihouse.co.jp/liaison/27/2023200020/index.html" target="_blank">積水ハウスなんばビエナ展示場 </a>
インテリアの基本は4種類。このリビングのテイストは「ラスティック」。ソファーの色味や丸イスにヴィンテージ感がある。写真は積水ハウスなんばビエナ展示場

リビングのテーブルは素材感を感じさせるアイアンのあし
リビングのテーブルは素材感を感じさせるアイアンのあし

ベランダにもヴィンテージ感のある小物を配置
ベランダにもヴィンテージ感のある小物を配置