第1回の記事「hitomi 一人帰宅小学生を犯罪から守りたい」では、「子どもの防犯」をテーマに立正大学・小宮信夫教授にインタビューしたhitomiさん。第2回「hitomiが防犯の専門家と街を歩いてみた!」では、小宮先生と一緒に実際に街を歩きながら「危険な場所を見分けるポイント」について教わりました。
 そして第3回の今回は、hitomiさんの公式ブログにて「子どもの防犯」に関する質問や悩みを読者から募り、寄せられた数多くの質問の中から3つを選んでhitomiさんにお答えいただきます!

※本連載では、hitomiさんの公式ブログでhitomiさんへの質問を受け付けています。次回のテーマは「食と安全」で、5月下旬ごろから質問を募集します。子どもと食の安全について普段から気になっていること、hitomiさんに聞いてみたいことなどありましたら、ぜひ皆様の声をお寄せください。

子どもを狙った犯罪が多発していて、これから先が心配……

【質問①】
2歳9カ月と5カ月の子どものママです。最近、子どもを狙った犯罪や連れ去りなどの事件が多発していて、怖いなぁと感じます。これから先、子どもが小学生くらいになると、お友達と子どもだけで外で遊ぶ機会も増えていきそうですが、無事に帰ってこられるかしら? と毎日心配してしまいそうです……。 (カズちん・39歳)

【hitomiさんの回答①】

 カズちんさんがおっしゃるように、最近、子どもを狙った凶悪犯罪が頻発していて、本当に怖いですよね。私も子どもに関する事件をニュースで見るたびに心を痛めていますし、うちの子もこれから子ども達だけで行動したり、一人で歩かせたりして大丈夫かな? と不安に思うこともしばしばです。

 中でも記憶に残る痛ましい事件としては、2011年に熊本市内のスーパーで起きた、3歳の女の子が殺害された事件です。家族と買い物に来ていた際、女の子が一人でトイレに向かっていったところを男に狙われ、被害に遭ってしまったんですよね。

 まさか、スーパーというにぎやかな場所で、子どもが犯罪に巻き込まれるなんて思いも寄らなかったので、衝撃を受けたことを覚えています。

 小宮先生によると、商店街などの繁華街にこそ犯罪者は現れやすく、言葉巧みに子どもを誘って、人目のつかない場所に連れていくとのこと。先生のお話を聞いていたら、人通りが多い場所でも決して気を抜けないなと思いました。

 私自身、もともと街を歩いたり、どこかに行ったりするときには、「ここにはどういう大人がいるんだろう?」と周囲を見て、その場所が安全かどうかを“気”で感じる癖があるのですが、今回小宮先生に「危険な場所の見分け方」を伺ったことで、自分の感覚だけでなく、確かな知識として得ることができたのは、本当によかったなと思います。

 犯罪が起こりやすいのは、「入りやすい場所」「見えにくい場所」だそうです。例えば、スーパーのトイレの例で言うと、「トイレはスーパーの出入り口に面していないか?」「トイレの入り口は壁などで死角になっていないか?」など、その場所の特徴を把握しておくことが大切だなと思いました。

 危険な場所の見分け方については、前回前々回の記事に詳しく書かれていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 そうやって危険を見分ける視点をまず親自身が身に付けて、子どもにもしっかりと伝えていくことで、子どもがいざ一人歩きをするときに役立つのではないかなと感じています。

 もしお友達と子どもだけで外で遊んだとしても、子ども自身が危険を見分ける目を持っていたら、「この場所は危ないからやめようよ」とお友達に伝えられますしね。そうすることで、危険はかなり回避できるかなと思います。

 お互い、親として心配は尽きないですが、親子でさらに防犯への意識を高めて、子ども達が楽しく健やかに生活できるように導いていきたいですね!