窓の断熱化にいち早く取り組むマンションデベロッパーも

 マンションについても、デベロッパーによっては断熱性能のアップにいち早く取り組んでいるケースがある。例えば三井不動産レジデンシャルでは、首都圏での分譲マンションについてLow-E複層ガラスを2011年度から標準化している。

 「南向きや西向きなど日射のある方角の窓には基本的にLow-E複層ガラスを採用しています。ただ、北向き廊下側など直接日の当たらない窓は遮熱の必要がないので、断熱性のある通常の複層ガラスが標準です」(三井不動産レジデンシャル市場開発部商品企画グループ・町田俊介さん)

 同社ではLED照明や節水設備なども同年度に標準化するなど、省エネ設備の採用に積極的だ。だが、サッシについてはアルミサッシを標準としており、今後も樹脂サッシの採用予定はないという。

 「マンションは断熱性が高いので、現状の仕様で快適な住環境をつくることができます。また24時間換気システムで室内の湿度が抑えられるため、アルミサッシでも結露があまり発生しません」(町田さん)