職場の同僚より、高校の同級生に会ってみよう

 一方、職場や同業者の友人と話していると、いつの間にか仕事の話になってしまうことが少なくないはずです。金融関係であれば景気の話、教育関係であれば少子化や教育産業の見通しの暗さ……。これではせっかくの自由な時間が台無しです。結局は仕事モードになってしまいます。

 そこで連絡を取ってみるのをおすすめするのは、学生時代の友人です。当然、学生時代の友人達は様々な職業に就いています。会話が特定の業界の話に偏る心配はありません。高校時代の友人ならば、文系もいれば理系もいるというのも利点です。ここが、会社の同僚との大きな違いです。

 今の40歳前後の世代は、大学生になってから携帯電話が普及したので、卒業後に高校の友人と連絡を取るのが簡単ではありませんでした。しかし、最近はSNSの普及、とりわけFacebookのおかげで、旧友との再会が簡単になっています。私もこれまでは大学時代の友人との交流がほとんどでしたが、最近では高校時代の同級生とも連絡を取るようになりました。

 個人的には、学生のときの顔しか知らなかった旧友が、大人として真面目に働いていること自体とても面白く感じます。その意味でも同級生から仕事の話を聞くのは楽しみです。

あなたの知っている「社会」は、属している業界のことです

 アラサーでも10年、アラフォーならば20年、学校を卒業してから既にこれだけの長い時間が経過しています。新入社員のころとは違って、社会経験は十分と言えるでしょう。しかし、高校の同級生の話を聞いていると、自分が「社会」だと思っていたのは、勤めている会社、あるいはせいぜい広くても働いている業界のことだったのだと気づかされます。

 仕事中心の生活を送っていると、特定の業種で働き続けた結果として視野が狭くなってしまっていることになかなか気づけません。様々な業種の友人と交流することは、働き方を見つめ直す機会になるのです。

 ただ、同級生には既婚者も未婚者もいます。結婚していても子どもがいない場合もあります。ですから同級生との集まりが、パパとして情報を共有する場になるとは限りません。