メモを取る人続出! 登壇者の名言集

 それぞれの質問に、登壇者が経験談やノウハウを踏まえて答えていきました。特に、会場が熱くなった登壇者達の名言を一部ご紹介します。

 「業務の見える化をすると、スタッフ一人一人がほかの人の仕事がわかるようになる。時間当たりの生産量は一目瞭然。部下たちの意識は変わるはず」(大西さん)

 「ぶら下がり社員というのは、本当はいない、と思っている。あるとしたら、ぶら下がりにした上司や環境。それを前提にした上でコミュニケーションをとり、生き生きと仕事ができるような仕事の機会を与えていくことが必要です」(藤本さん)

 「自分がそのポストに就くだろうと思っていた男性の嫉妬(僕は「男たちのオフサイドトラップ」と呼んでいます)に気をつけて。自分より上のイクボスとタッグを組んで、自分だけの利益でなく、組織を育んでいくんだということを示せば、罠を仕掛けようとする男たちも怯みます」(安藤さん)

 「ダイバーシティを評価軸に入れる企業も出てきている。同じ数字が上がっているなら、より多様な人材を活用している部署を高く評価する、といった具合に。ダイバーシティによって人が活かされ、結果が出て、評価が上がって、出世できる、そういうメインストリームができるといいですね」(塚越学さん)

 「僕が会社を引き継いでからは社員旅行が復活。他部署とも会社の補助でどんどんランチをとって横の関係の強化を図っている。僕と縦の関係の部下も、ランチなどに積極的に誘う。その際、仕事の話は一切しないし、質問状を突きつけるように質問しない。自分からプライベートを開示していくと、向こうも話してくれるし、情報が自然に社内に行き渡りますよ」(川島さん)

 実践的な具体例が満載だったセミナー。「明日からできそうな内容が多く、職場に持ち帰って早速試していきたい」などという感想も多く寄せられました。

 書籍『崖っぷちで差がつく上司のイクボス式チーム戦略』では、登壇者達のノウハウや先進企業の事例、ワークも収録。今の課題にどう向き合うか、「イクボス実践Q&A」も掲載されています。ぜひ、参考にしてくださいね。

崖っぷちで差がつく上司の イクボス式チーム戦略

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(ライター/大友康子 撮影/鈴木愛子)