実際に、育児などの理由で欠員となった組織をうまく運用しているセントワークスがノウハウを披露。「欠員時にはまず、ほかのスタッフが働き方の見直しをします。スタッフ一人一人の意識改革を行い、チームメンバーの仕事の棚卸しをしたり、ジョブローテーションで仕事を補い合える体制にしています」(セントワークス・大西さん)

 また、安藤さんも「そういうときこそが業務改革を進めるチャンスです。システムを入れたり、テレワークを入れたり、人が足りないから、それらにコストをかけさせてくれと会社に言いやすいですよね。業務の全体量を見直して、優先順位を付けて、ライフワークバランスがよくなる絶好の機会です」とアドバイス。

 実際に、育児休業を取得したことのあるセントワークスの塚越さんは、「育休を決めたあとで不安になった私を、逆に上司が『2カ月なんて何十年も働くことを考えたら、ほんの一瞬だ』と励まして、送り出してくれた。私は、妻の妊娠が分かった頃から、「子どもが生まれるんだ。育休とろうかな、とったらどうなるかな?」と周囲に探りを入れておきました。実際に休暇申請する前に、周囲の人たちの記憶に残しておくことも重要だと思います」と自身の経験を振り返りながら、欠員の当事者である部下としての心構えを語りました。


人事、広報、ワーママ社員、経営者など様々な職種の人が100名以上も集まった。

 「大ボスを変えるには?」という課題では、セブン&アイ・ホールディングスの藤本さんが、「50代の管理職を変えていくのは確かに大変。“鉄は熱いうちに”と、ボス予備軍向けセミナーにも力を入れている。ただ、100%のダメボスはいない。50代を巻き込むこともできるはず。何かを変えたい、誰かを変えたいと思ったら、まず自分が変わる、相手へのアプローチの仕方を変えるべき。上司のいいところを見つけて、自分はどうしたらいいか、諦めずにコミュニケーションをとり続けましょう」と、アドバイス。

 東レ経営研究所の塚越さんも「部下力を強化してボスコントロールする必要性」を説くと、参加者達は真剣な表情で大きくうなずいていました。

 誰もが悩む「制約社員の評価」については、川島さんが評価の3つのポイントを公開。公平に、的確に、組織の中で部下をどう評価していくべきか、具体的で実践的なノウハウ一つ一つを聞きながら、参加者達も必死にメモをとっていました。

 また、会場ではその場で質疑応答の時間も。参加者から寄せられた質問は様々。リーダーやリーダー候補の参加者達は、今まさに渦中で抱える悩みを登壇者にぶつけました。

【Q】主人をイクボスにしたい。できれば、育休を取ってほしいのですが…。

【Q】ワークライフバランスに取り組んでいますが、それにあぐらをかくような方がいます。仕事はあまりしていないのに、主張だけはするというような。

【Q】社内で、イクボスが高く評価されるような評価の仕組みを作るのは可能でしょうか?

【Q】部下の私生活を知っておくというお話がありましたが、なかなか上手に聞くことができません。コミュニケーション促進のため、どういう働きかけをすればいいのでしょうか?

【Q】私は営業職で、子どもが2人います。まもなく管理職になろうかというところですが、女性管理職が落ち入りがちな罠があれば教えてください。