こんにちは、井戸美枝です。働くママとパパに役立つ、お金や制度についてお伝えしています。

 今回は、「家族手当」についてです。

 家族手当や住宅手当などの福利厚生の規定は法律によって定められているわけではないので、会社によって自由に決めることができます。そのため、共働き夫婦の両方が家族手当を受け取れるケースも考えられます。しかし一般的には、夫か妻のどちらか一方しか受け取れないことがほとんどです。

家族手当の二重取りは会社のルール違反に

 例えば、ある大手自動車会社の「家族手当支給規定」には

(1)家族手当は扶養家族のある従業員に対し支給する
(2)扶養家族を有する2人以上の従業員が生計を一にする場合は、そのうちの1人の従業員について支給する

 とあります。この会社で働いている夫婦は、どちらか一方だけが家族手当を受け取っているわけです。

 夫婦で別の会社で働いているケースではどうなるのでしょう。結婚していること、子どもがいることなどはそれぞれの会社に届け出ているはずなので、それぞれ、会社が規定に沿って処理し通常、二重取りは認められません。