家族旅行といえば、みんなで一緒に過ごすもの……と思っていませんか? 特に共働きだと「日ごろ子どもに寂しい思いをさせているから」という負い目から、そう考える人も多いようです。でも旅行ジャーナリストの村田和子さんはあえて「親子別々に過ごす時間」を旅育メソッドで推奨しています。

家族旅行は「ずっと一緒」でなくていい

 こんにちは。旅行ジャーナリストの村田和子です。

 家族旅行で親子別々……。そんな話をすると「せっかくの家族旅行になぜ?」という疑問の声が上がります。

 でも、親子あるいは夫婦といえども、好みや関心が全く同じということはありません。最近はあまり聞かれませんが、「家族サービス」という言葉に象徴されるように、ずっと一緒だと誰かが少し無理をする時間が出てきます。旅行中、各人で過ごす時間をバランスよく持つことで、それぞれにとって旅の満足度はぐっと上がります

 日常は時間に追われているママ&パパだからこそ、旅での貴重な時間を有効に使い、心身のデトックスを図ることは重要です。また子どもにとっても、得るものが格段に多くなります。

 最近は、地域や宿が主催する、子どもだけで参加できる体験プログラムが国内でも徐々に増えています。海外のリゾートホテルや外国船のクルーズでは、当たり前のようにキッズプログラムがあり、年齢に応じた体験を、同世代の子どもと一緒に楽しめます。

 海外では言葉の問題など不安に思うことが多いかもしれませんが、親が思う以上に子どもは順応性がありたくましいもの。きっと未知の世界に触れ、成長するわが子の姿に驚くことと思います

海外のキッズクラブにて。英語が飛び交う緊張感を体験(息子5歳)
海外のキッズクラブにて。英語が飛び交う緊張感を体験(息子5歳)