経験を共有することで、思い出は2倍、3倍に

 不思議に思うかもしれませんが、家族別々に過ごしたときのほうが、親子の会話は弾みます。

 「僕はこんなことしたよ」「ママやパパもそれぞれ一人であんなことしたよ」と、それぞれが未知の経験を共有し想像することで、旅の思い出は2倍、3倍となります。また親が知らない自分の経験を言葉にして伝えようと、子どもの脳はフル稼働。論理的思考や表現力も育まれます

 考えてみれば、旅へ出て場所は変わっても親子で一緒にいれば、子どもにとっては日常の延長でしかありません。

 親子で同じものを見て、感動を分かち合うのは、もちろん大切で素晴らしいこと。でもせっかく旅に出たのですから、本当の意味での非日常を子どもに体験させてみましょう。初対面の同世代の子ども達と過ごす時間は貴重な経験となり、社会性や協調性なども育まれます。

 また「ママ&パパから離れ一人で過ごせた」ということも成功体験となり、自信へつながります

 そうはいっても、やはり子どもが小さくて心配という人や、別れて過ごすのを子どもが嫌がるという場合もあるでしょう。そんなときは「普段擦れ違いの多いパパは子どもと、ママは一人時間を楽しむ」など、日常と違う組み合わせで過ごしてみるのもおススメです。面白いことに家族全員で過ごすときとは違う子どもの反応や絆も生まれます。

パパと二人だと、いつもとは違う関係性が生まれる
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