どこでもコミュニケーションが取れると、チーム仕事のスピードが向上
―― 「デザインは特殊な仕事だから、在宅勤務しやすいのでは」と言われることはありませんか?
平 確かに、デザインという仕事は、集中してアイデアを広げることが重要です。電話が鳴ったり、周囲の声が聞こえたりする会社より、自宅のほうがいい人もいます。
もともと私は昔から「仕事をする場所は会社のデスクではない」と考えていました。会社が「社員それぞれの能力を発揮できる時間、環境を用意する」ことが重要なんです。でもその一方で、クライアントや仕事仲間と打ち合わせをしたり調整したりすることや、チームのコミュニケーションもとても重要です。だから「デザイナーだから在宅しやすいのでしょう」と言われるのは心外です。
うちは在宅勤務者でも、しっかりコミュニケーションを取る努力をしています。
―― 在宅勤務者と社内のコミュニケーションはどう工夫されているのですか?
平 2年前から「Sococo Virtual Office」というクラウドサービスを社員全員が使っています。これがあると、在宅勤務社員と会社にいる社員、そして出張の多い私も気軽にコミュニケーションが取れるんです。
毎週月曜日、実際に集まる会議と、Sococoでのウェブ会議を交互にやっているのですが、Sococoでの会議でも不思議と壁が無く、離れていても普通の議論ができることに全員が驚いています。
また、Sococoを使い始めてから、どこにいても打ち合わせができるので、時間を合わせる手間がぐっと減りました。チーム仕事のスピード感がアップしています。