仕事も子育ても忙しいDUAL世帯に役立つ家電の選び方を紹介してきた「共働き『必携』家電の選び方」。今回のテーマは「布団ケア」で、布団乾燥機と布団クリーナーについて考えていきます。家電コーディネーターの戸井田園子さんによると、「布団乾燥機の常識は、ある製品によって覆されました」とのこと。今回は、布団乾燥機についてお話を聞きます。

先に乾燥機、次にクリーナー

──梅雨の季節には、布団が干せなくて困ります。

 梅雨に限らず、最近は布団を干すご家庭は少なくなってきています。その理由の一つが、花粉症などのアレルギー。特にお子さんがアレルギー体質であるご家庭では、外に布団は干したくありませんよね。他に、マンションによっては、外観を損ねるため布団は干さないようにというルールがあるところもあります。

──特にDUAL家庭の場合、平日は家に誰もいないから、布団を干せないという事情もあります。

 布団干しは、それ自体、さほど手間がかかる家事ではありませんが、干し終わるまで誰かが家にいて、天気が変わったらすぐに取り込まなければならないという意味では、非常に長時間、束縛される仕事でもあります。土日に「今日は天気がいいから」と布団を干してしまうと、家族で出かけることができないまま、一日が終わってしまう。それでは、せっかくのお休みがもったいないですよね。

──でも、だからといって布団を干さないと「体に悪いのでは」と気になってしまいます。

 布団ケアは、マストではないから後回しにしてしまいがちです。しかし、子どもがアレルギーで困っていたり、精神的にストレスを感じていたりするようであれば、家電で解決するのが一番。今回は、家電を使って上手に布団をケアする方法についてお話しましょう。

 まず、布団ケアの方法ですが、最近は布団乾燥機と布団クリーナーを使うのがスタンダード。まず布団乾燥機で布団を乾燥させ、次に布団クリーナーでダニの死骸やほこりを吸い込みます。

 布団を乾燥する時間は、全部でだいたい60分。この時間をずっと待っているのももったいないので、自分がいない時間に乾燥機をかけておくのがベストです。そこで考えられるのが、出勤前に布団乾燥機にかけておいて、寝る前にクリーナーで吸うというAパターンと、帰宅してから布団乾燥機をかけ、寝る前にクリーナーで吸うというBパターン。どちらがいいということはありませんが、冬場はあったかい布団で眠るのが幸せですから、Bパターンがおすすめです。

──ただし、Bパターンだと夏はかえって寝苦しい気も。

 そこはメーカーもちゃんと考えていて、布団を冷やすという機能が付いているものもありますので、ご安心を。

──では、ぜひ布団乾燥機と布団クリーナーの選び方、両方を教えてください。まず布団乾燥機についてお聞きします。最近の布団乾燥機は大きく進化したと聞きましたが。

 そうなんですよ。2013年に大きく進化したんです。

量販店の家電フロアにある布団乾燥機コーナー。新しいタイプの布団乾燥機が増えているという。
量販店の家電フロアにある布団乾燥機コーナー。新しいタイプの布団乾燥機が増えているという。