マンションにも今後浸透していく可能性は大きい

 2013年12月に竣工した三井不動産レジデンシャルの「パークタワー西新宿エムズポート」(総戸数179戸)の場合は、マンション共用部のエネルギーを制御するMEMSと各住戸のエネルギーを制御するHEMSを連携したエネルギーマネジメントシステムと、電力需給に対する各戸の応答状況によってインセンティブを還元するシステムを導入している。インセンティブとは、電力需給がピークになる時間帯に消費電力を抑えた居住者に、電気料金の支払いに使えるポイントを還元するというものだ。


2013年12月に竣工した三井不動産レジデンシャルの「パークタワー西新宿エムズポート」(総戸数179戸)には、マンション共用部のエネルギーを制御するMEMSと各住戸のエネルギーを制御するHEMSを連携したエネルギーマネジメントシステムが導入されている

 同マンションのリビングにはHEMS対応のエアコンを1基あらかじめ導入してあり、各戸に設置されているインターホンや、各戸に配布されたタブレット端末から電子利用状況の確認や機器制御ができるようになっている。


同マンションでは、宅内に設置されたインターホンや、各戸に配布されたタブレット端末でエネルギーの管理や機器の操作ができるようになっている

 タブレット端末よりもインターホンの画面で電力の見える化や、機器の制御などが手軽にできることについて高い評価を得ているようだ。

 ZEHの実現に向けて施主が積極的に導入する一戸建て注文住宅に対し、分譲マンションは太陽光発電システムが共用部にあるという理由などから、温度差はある。とはいえ、マンション全体でのエネルギーマネジメントの進化や電力小売完全自由化、ZEHの実現に向けてHEMSの重要性が増すことは間違いないだろう。