座談会のテーマは、「ママと赤ちゃんの安眠」に密接な関係がある「おっぱい」。前回の記事「卒乳、断乳、お迎えに行って即、授乳。ママ達の悩み」に続いて、3人のワーママ達にそれぞれの体験談を語ってもらいました。今回は人によって実行の理由が様々な「断乳」についてと、断乳時、そして普段の家事・育児におけるパパとの協力体制について伺いました。

【座談会参加者プロフィール】

綾瀬さん(仮名)
金融系事務職。現在2歳半の息子が1歳のときに職場復帰。復職後も母乳を続けていたが、2歳1カ月のときに第二子の妊娠が判明して(現在妊娠8カ月)、急きょ断乳。最近、2度目の産休に入ったばかり。

広重さん(仮名)
人材サービス会社に勤めた後、現在はカフェを経営。子どもは4歳の娘、2歳3カ月の息子の2人。娘は1歳6カ月のときに断乳。息子は今も授乳中で、夜中は2〜3時間おきに添い寝で授乳をしている。夫は出張が多いものの、家にいるときは家事に育児に協力的。

加藤さん
ITソリューションを手掛けるバリストライドグループ社に勤務。営業ウーマン。現在2歳2カ月の娘が9カ月のときにフルタイムで職場復帰。離乳食を積極的に進めつつ、完全母乳からミルクへと切り替えるうちに卒乳に成功した。夫の両親と二世帯同居中。

日経DUAL編集部 前回の記事では、加藤さんの「卒乳」の進め方について詳しく伺いましたが、広重さんと綾瀬さんは「断乳」経験者ですね。母乳育児を続けていくことが何らかの事情でできなくなったとき、断乳に踏み切る人は多いと思いますが、お二人の場合はどのような進め方だったのでしょうか?

広重さん(以下、敬称略) 2歳3カ月の長男は今も母乳を続けていますが、長女のときは第二子がそろそろ欲しかったことと仕事復帰の期日が迫っていたことから、1歳6カ月で断乳を試みました。通うことになった保育園が、母乳ではなく、粉ミルクを推奨していたこともあり、しょうがなくという気持ちでした。

 娘は昼間はほとんど母乳を飲まず、ごはんもよく食べていたのでいけると思ったんですが、実は4回ほど試みて失敗しているんです。

一同 ええ、4回!?

広重 そうなんです。1回目に断乳を計画したときは、おっぱいが傷だらけになるくらいひっかかれ、おっぱいを求めて泣き叫ぶ長女の姿を見ていると心が折れてしまい……。2日目の夜にたまらなくなって母乳をあげてしまいました。

 2回目はそれから1~2週間後でしたが、タイミング悪く、私が乳腺炎になってしまって断念。

 3回目は周囲のアドバイスに従って、おっぱいに顔の絵を描くことを試してみました。顔を描くと、赤ちゃんはおっぱいが別のものに変身したと認識し、すんなり離れられる子もいると聞きまして。油性ペンで書くと何日も消えないとも聞いたので、お湯で落とせる黒のマスカラを使って「へのへのもへじ」を描きました(笑)。

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