納得いくまで、気の済むまでやればいい

 まずは“黒のカリスマ”ことプロレスラーの蝶野正洋さんの言葉から。リングの上では悪党ファイトを繰り広げていた蝶野さんですが、プライベートでは子煩悩な2児のパパです。お子さんが2人とも小児ぜんそくにかかっていたということもあって、子育てにはより深くかかわっているようです。

 ここで語られているのは「待つ」ことの大事さ。子どもがふてくされて泣いていたら、少し時間を置いて機嫌をとる。でも、タイミングが来るまで親はじっと我慢する。「大人みたいに『腹八分』なんてできないから、納得いくまで、気の済むまでやればいい」と蝶野さんは言います。幼稚園に行く前に息子さんが駄々をこねたときは、その後、こっそり幼稚園まで様子を見に行ったこともあるのだとか。すると、蝶野さんに似てサイズの大きな息子は友達の輪にうまく溶け込んでいなかった。そのストレスで駄々をこねていたのです。

 子どもを頭からおさえつけて言うことを聞かせようとするのではなく、待つ、我慢する。「親が子をコントロールすることは反対」とも言います(日本経済新聞)。そのかわり、蝶野さんは子どもに自分の感情をコントロールする方法を教えているのだそうです。