普段から危ないポイントを子どもと話し合う習慣を
hitomi 先生の見方を学んでいくと、“街を見る目”が変わりますね。自分が感覚的に危ないと感じていた場所が先生の見方と一致していた部分もありましたけど、まだまだ危険を見分ける目は甘かったなと感じます。今のままだと、習い事までの道のりとか、子どもを一人で歩かせる“独り立ち”はさせられないなと危機感を覚えました。
小宮 お子さんと一緒に街を歩いてみたり、テレビで事件の報道を見たりしながら、どういう場所が危ないのか、そのポイントについて話し合うといいですね。こうして防犯のために街を注意深く見る習慣をつけていくと、子どもの観察力や集中力も上がるので、必然的に学力も上がりますよ。
hitomi そうなんですか! 私、子どものころ、かなり注意深く見てたんですけど、学校の勉強はてんでダメでした。でもその分、歌への集中力は上がったかな(笑)。
今日学んだことを早速、親子で実践してみたいと思います。子どもに危ない場所のポイントを教えた後、「ここは危ない場所? それとも安全な場所?」と抜き打ちで聞いてみますね。誰か友人に頼んで子どもに声を掛けてもらうのも手かな?
小宮 誰かに頼んで子どもに抜き打ちテストをする場合はコツがあります。その場所がどうして危ないのか、大人が近づいてきたとき、何に気を付ければいいのかを最初にきちんと言葉で説明してから、ご友人に声を掛けてもらうんです。最初に説明しておかないと、子どもは引っかかってしまった場合、「もし知ってたらちゃんとやってたよ〜」ときっと言いますよね。でも説明を聞いた後にそれでも引っかかると、危険性がよりリアルな実感になるんです。
hitomi なるほど! ぜひそうしてみます。今日のお話は大変ためになりました。子ども達にはしっかりと防犯意識を身に付けてもらいたいと、切実に感じました。子どもが小学校に上がることで不安ばかりでしたけど、親が何をするべきかの道筋が見えたような気がします。ありがとうございました!
——さて次回は、hitomiさんのブログに寄せられた「子どもの防犯」に関する読者の質問について、hitomiさんがお答えしていきます。引き続き、次回もご覧ください!
(文/伯耆原良子 写真/有本真大)