昭恵さん 政治家って意外と自分の身のまわりのことできる人多いんです。国会議員の場合は、先生が東京に居て、奥さまが地元を守るというパターンがよくあります。我が家の場合は、主人が首相公邸に一人で泊まることもあって、主人が一人でいる時は自分で何でもやっています。自宅でも、ゴミ出しを進んでしてくれたり、総理に就任する前にはコンビニへの買い物も普通にやっていました。今朝も予算委員会に持っていく「マイボトル」にお気に入りの紅茶を選んで自分で入れていました。
羽生 家事、安倍首相もやっていらっしゃるんですね! DUAL世代の励みになります。あと、共働きで妻が活躍し始めると、夫が嫉妬し始めるという現象も散見されるのですが、皆さんの周りではいかがですか?
スプ子さん あ~、あります……。というか、それでけっこう恋人とケンカしてきたかも(笑)。
優秀な女性に憧れつつ嫉妬する男たち
小川さん 優秀な女性って魅力的だから男性は惹かれるんだけど、「自分より優秀でいてほしくない」という男性の妙なワガママが働くことがあるのかもしれません。男性の方がそういう感覚から脱却できていれば問題ないんだけど、うっかり活躍している女性に嫉妬してしまうというジレンマが存在していることは事実かもしれませんね(笑)。
スプ子さん 仕事に対して的確にアドバイスをした時、拗ねられる事はよくありました。それダメなんですかね!?
昭恵さん やっぱり男性は女性に負けたくないの?
小川さん 正直、そういう感情がこの世にないといったら嘘になるんじゃないですかね。それがまさに、先ほどの「男女」という固定概念の混沌であり、ジレンマでもある。そのあたりの本質的な問題の解決も含めて、まだまだ日本のダイバーシティは発展途上ではないでしょうか。
<第3回に続く>
(文/宮本恵理子、写真/鈴木愛子)