数年前、クローニン真木さんの家の近くで、学校の学区が大きく変わりました。この変更に一部の人たちは大激怒。その裏側には子どもの教育とは別の問題もあったようです。──米国生活20年以上、2人の子どもを育てながら働くママが今回も等身大のアメリカンライフを紹介します。

 私、クローニン真木が住むミズーリ州セントルイスも、長い冬が終わり、すっかり春らしくなってまいりました。

 昨年そして今年とアメリカ大陸では大寒波に見舞われ、時には「本日の最高気温、摂氏マイナス6度」という、空に向かって「ふざけるなーっ!!」と叫んでしまう日も……。

 そんな冬もようやく去って、クロッカスが咲き、水仙が咲き、そしてチューリップが咲き始める時期になると、もうポカポカ陽気が続いて、すっかり過ごしやすくなってきます。そして暖かくなるこの季節、住宅街に出没するとあるもの。それは「House for Sale」のサインです。そう、春から初夏にかけては、アメリカでは家の売り買いが盛んになるのです。

暖かくなると住宅街に「House for Sale」のサインが見られるようになります
暖かくなると住宅街に「House for Sale」のサインが見られるようになります

子どもに良い環境を求めて引っ越しするのも当たり前

 アメリカ国勢調査によると、2012年から2013年にかけて、アメリカ全国民の11%あまりもの人々が引越しを経験したそうです。さらに、アメリカ人は5年に1度の割合で引っ越しをするんだとか。

 アメリカ人がそこまで身軽に引っ越しできるのには理由があります。それは、こちらの家屋は建築から何年経っても価値が下がらない、といううれしい環境です。そのため家を売っても買っても損することが、さほどありません。さらに住む人が変われば、どんどん内装などをリフォームするので、次第に家がグレードアップし、売却によって利益を得ることだってよくあるのです。セントルイスでも地域によっては築100年近い住宅で、外見は重々しい煉瓦のお家だけれども、中に入れば最新設備でモダンな作りという建物が、大して珍しくもなく立ち並んでいます。

 ちなみに、家のリフォームですが、アメリカ人は自分でやっちゃうのが一般的です。クローニン家の主人も例に漏れずDIY大好き男でありまして、壁に穴あけて電気の配線替えたり、キッチン丸ごと取っ払ってリフォームしちゃったり、あげくの果てには見よう見まねで和室まで作っちゃったりと、いろいろな改造を今までにしております(汗)。

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  • 家族構成が変化したら家を変えるのがアメリカ流
  • 同じ職場に10年いたら「長い!」と言われる

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