「区立児童館・学童保育クラブ」「放課後対策」は一元化せず、並行して走らせる
DUAL編集部 学童保育について伺います。DUALでも目黒区の区立児童館・学童保育クラブについて何度か取り上げています(参照:「『生活の場』にこだわる目黒区の学童」「民間学童?18時お迎え要員?はじめての学童入門」など)。現在、民間事業者の委託も進んでいるようですが、区立児童館・学童保育クラブが今後どうなっていくのか、方針をお聞かせください。
青木区長(以下、敬称略) 区立児童館・学童保育クラブの一部は民間業者に委託もしていますが、保護者にアンケートを取ったところ、「委託後に質が低下しているということはない」という結果が出ています。
―― 目黒区の区立児童館・学童保育クラブでは、保護者が行っているキャンプなどの人気が高いようです。「それによって、地域の親としての役割に芽生えた」という声もありました。
青木 事業者募集の際は、各児童館等で取り組んでいる地域との関わりについて、提案書の項目に盛り込むなど、地域との関わりについてどう考えるかはもちろん評価の対象にしています。学童に子どもを預けていらっしゃる保護者の皆様は変化にすぐ気が付きますし、敏感です。何か問題があればご要望として頂いていますし、区としても積極的に対応しています。
―― 東京23区の中の一部の区が行っている、放課後対策と合わせた全員加入の学童保育についてはどうお考えですか?
青木 区立児童館・学童保育クラブは「就労支援の場であり、子ども達の生活の場である学童保育」という捉え方をしています。1~3年生の区立児童館・学童保育クラブについては、これからも堅持していきます。また、国が進める放課後の居場所づくりについては、児童館などを活用して行います。