子どもが病気になるのは、「親が働いているから」ではない!

 子どもが病気になると、「両親ともに仕事をしているせいで、ごめんね」という気持ちになりがちですが、復職をしてもしなくても、病気は子育てにつきものです。親のせいでも、子どものせいでもありません。病気を克服して子どもはたくましく成長していくものです。

 仕事を頑張る自分を誇りに思って、「お母さんもがんばるから、頑張ってね」と励ましてあげましょう。

 復職直後に子どもが熱を出すと、「仕事を休めないどうしよう…」と不安な気持ちが先に来てしまいますが、子どもには「大丈夫、大丈夫!」と声をかけてあげてくださいね。その方が不思議と子どもの回復が早いものです。

 また、不安なことがあれば小児科の先生に気軽に質問をしてください。「頻繁に受診できないから薬を多めに出して欲しい」など、要望もどんどん伝えていいと思います。

 保育園に通い出して間もない子どもは、鼻水・咳が続いて中耳炎や気管支炎になったり、感染症が流行すると、免疫がないのですぐに罹患しがちです。復帰したての仕事をたびたび休んでしまい、心苦しい思いをする人もいるかもしれません。

 かかりつけの医師や、園の先生とも積極的にコミュニケーションをとり、いい関係が築けるようになれば、お母さんも安心して子どもを預けて仕事に集中できると思います。(佐山医師)

 以下は阿真さんからのメッセージです。

 子どもが病気のときでも、休めないことがあります。そのために病児・病後児保育を登録し、利用するのも激戦だったり…と親はひと苦労ですね。

 「私が仕事をしているから、一緒にいられなくてごめんね」という気持ちになりますが、そんなときこそ病気の子どもに励ましの言葉を、面倒を見てくれた人へ感謝の言葉を伝えたいと思います。

 そして、仕事ができた自分にも「よくやった」とねぎらってあげてくださいね。(阿真さん)

(ライター/中島夕子)