また、子どもの様子は急変することも多いもの。救急外来へいく目安を知っておくと、いざというときに安心です。

【こんなときは救急外来へ!】
●生後3ヶ月までの子で37.5℃以上が続くとき
(小さい子は体温調節が未発達。室温を調整したり、薄着にしたり、水分を摂ることで下がることもあります)
●ぐったりしていて、いつもと様子が違う
●呼吸困難(呼吸が苦しい)
●嘔吐が激しい
●おしっこが出ない(脱水症状のサイン!)
●どこかをひどく痛がる

0歳では平均2.52日休園。3歳になると休園日数が減っていく

 保育園に入園したての0歳や1歳は病気にかかりやすい年齢です。月に何度も病気で保育園を休むということは珍しくありません。実際、富山市内が調べた年齢別保育園児の月当たり平均休園日数では、0歳では1カ月に平均2.52日休んでいますが、3歳以上のクラスになると1カ月に休む日数は平均1日を割り、休園日数が減っていきます。

 子どもは成長に伴って体も丈夫になります。入園直後の病気が続くと不安になりますが、子どもの成長の証の一つと思い、乗り切りましょう。

 ここからは、復帰直前のワーママたちの疑問・不安に声に、佐山先生が応えます。

Q.保育園で病気をもらうのではないかと不安です。

A.予防接種はすべて受け、手洗い・うがいは徹底しましょう。

 入園までに受けられるワクチンはすべて受けておきましょう。病気をもらわないコツはなんといっても「手洗いうがい」が基本です。親が習慣にすると、子どもも習慣になっていくものです。感染予防のための良い習慣は、まず親がお手本を見せることを心がけましょう。

 乳児の場合、うがいは難しいかもしれませんが、手洗いなど親が補助をしてできる範囲のことをやれるといいですね。親が手洗いうがいを徹底するだけでも効果はあります。家族全員で予防に取り組めるといいですね。