講座には保育室も併設。初めて預ける子でもプロの保育士がいるから安心。
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保存版・保育園っ子によくある病気&おうちケアのポイント

 ここからは、保育園児になるとかかりやすい病気の解説と、自宅でできるケアの方法、救急に行くときの目安をそれぞれまとめています。保存版として、これから活用してくださいね。

【発熱時のおうちケアのポイント】
●嫌がらなければ冷やす
●水分をこまめに取る、おしっこが出ているか確認
●寒いとき・暑いときに対処して、着るもの、かけるものを調整する
●解熱剤は子どもの様子を見ながら使うかどうか決める
●記録をする
●薬は子ども用に処方されたものを使う

 以下は発熱する病気の一例です。

生まれて初めての熱がこの病気という子も多い
突発性発疹

生後3・4カ月〜2歳まで(多くは6カ月〜1歳前後)がかかるウィルス感染症。

38〜39度台の熱が3日ほど続き、解熱とともに全身に赤い発疹が現れる。しばしば下痢も見られる。生まれて初めての発熱が突発性発疹という子も多く、初めての熱性けいれんを起こす子も。一度もかからないまま大人になる人もいるが、まれに2回かかる子も。発疹が出てしまえば人にうつらない。

→おうちケアのポイント
突発性発疹と確定診断ができるのは、熱が下がって発疹が現れてから。初めての高熱=突発性発疹と思い込まず、他の病気の可能性も考えてまずは受診を。高熱が続くときは水分補給をこまめに行う。

定期接種化で鎮静化に期待
水ぼうそう

生後6カ月くらいから増え始める病気で、感染力がとても強く集団生活をしている子どもはかかりやすい。熱がある間は次々と発疹が現れ、赤い発疹→水疱→かさぶたと変化し、すべての発疹がかさぶたになれば登園できる。

重症度には個人差があり、5・6個プツプツが出て終わる子もいれば、高熱が続いて重症化し、入院する子もいる。2回の予防接種で確実に予防できると言われている。2回目も6カ月あけて1歳のうちに受けると予防できる。

→おうちケアのポイント
かゆみがあるときは冷やす。かきこわすととびひになるので、皮膚を清潔にし、爪を切って、二次的な感染に気をつける。熱があっても元気ならシャワー可。

1歳になったら最優先でワクチン接種
はしか

他の感染症とは一線を画す重症な病気であり、大人も子どもも1000人に1人の割合で死亡する。症状が軽い人でも39〜40℃の熱が1週間ほど続き、肺炎・中耳炎・脳炎などの重い合併症も多い。最近はワクチン接種率が高く流行は見られないが、ワクチンを受ける人が減れば必ず再流行すると言われている。MR(麻疹風疹混合)ワクチンで予防できるので、1歳になったらすぐと、小学校入学前の計2回受ける。他のどのワクチンよりも最優先で受けること。

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