子どもの説得には「権威」や「脅し」も効く

 またゲームやスマホのルール作りにコーチングが効果的なのは、そこに子どもの「買ってもらえる」というメリットが存在しているからだろう。

 実は、コーチングで重視されている要素に「子どもの『聞く耳』を作る」というのがあり、そのひとつのポイントに「メリット」があるのだ。

「聞く耳を作るのに効果的なポイントは4つあり、各項目の頭文字をとって『説得のMEAT』と呼ばれています」

 まずMerit(メリット)。例えば「ここは明日のテストに出るよ」というのは、わかりやすいメリットです。次にEmotion(感情)。有名なフレーズ「いつやるの? 今でしょ!」は感情です。次にAuthority(権威)。『イチロー選手が大切にしてることに……』など、著名人を引き合いに出した導入などは、このパターンですね。最後にThreat(脅し)。「これができない人は宿題にします」などの脅しもやはり効果的です。

 このように「子どもの聞く耳」を作るのにも、一定のコツがあるのだ。