2児の父の岡部敬史です。昨年からは、少年サッカーのコーチもしておりまして、我が子だけでなく、いろんな子どもと接しています。

 そんな日々のなか、いちばん感じるのは「やる気を引き出すこと」の難しさ。「何かいい方法はないか」と思っていたところ「子どものやる気を引き出し、自分の力で考えられるようにする技術『コーチング』の取材をしませんか?」という話をいただきました。

 取材したのは模擬授業全国大会にて2度の優勝を収めたこともある、現役の公立小学校教師・山田将由さん。小学生へのコーチング技術をまとめた『トップ1割の教師が知っている「できるクラス」の育て方』(学陽書房)の著者でもあります。

神奈川県の公立小学校で小学3年生を担任している山田将由さん。ミニネタ、徹底反復、ワークショップ型授業、コーチング、脳科学を取り入れた授業づくり・学級づくりを研究している
神奈川県の公立小学校で小学3年生を担任している山田将由さん。ミニネタ、徹底反復、ワークショップ型授業、コーチング、脳科学を取り入れた授業づくり・学級づくりを研究している

 現役の小学教師から話が聞けるとあって、大きな期待とたくさんの質問を携え、3月某日、山田さんのお勤め先に近い横浜に出かけてきました。

 そこでこれから3回に渡って「山田さんに学ぶ「コーチング」の極意」を、つづっていきます。第1回目は、「そもそもコーチングとは何か?」です。

【主な内容】
●子どもに意見を聞くと、それだけで前向きになる
●人の話を全然聞かない子への対処法は……
●実は、子どもの性格は「4つのタイプ」に分けられる
●聞き上手な父親にも向いた指導法だ