よい音楽、そしてしあわせな子どもたちに出会える

──ウィーン少年合唱団の設立は1498年。ウィーン少年合唱団の魅力は何でしょうか?

 団員にとってですか? 音楽、共に音楽を作り上げるという共通の目的、それをコンサートで演奏し、聴衆を幸せにすること。すばらしい演奏を、音楽界のすばらしいスターと共に経験できること。一緒に世界を旅行すること。

 それとも観客にとって? 良い音楽、たくさんのエネルギー、そして幸せな子どもたちと出会うことができることです。

──同世代の子どもたちにどんなところを楽しんでほしいですか。

 子どものお客様には、このエネルギーに身をゆだねて、驚き、楽しんでもらい、一緒に歌いたいと感じてもらえればと思います。子どもにはオペラが特に楽しめるかもしれませんね。物語がありますし、時にはお客様にも一緒に歌ってと呼びかけることもありますので。

──親子でどう楽しめばいいでしょうか。

 繰り返しになりますが、エネルギーに身をゆだねてもらえればと思います。そうすれば、歌唱の中に現れる団員の少年たちの喜びに出会うことでしょう。私たちのコンサートにいらした人々がとても幸せな気持ちで帰ることができるのは、そのためです。親子でこの喜びを共に楽しむことができれば、その幸せは何倍にもなるでしょう。

写真/www.lukasbeck.com 
写真/www.lukasbeck.com 

■公演情報
ウィーン少年合唱団 来日60周年記念特別公演(4月26日~)
情報サイト
http://japanarts.co.jp/wsk2015/index.html

(構成/日経DUAL編集部 大谷真幸 取材協力/ジャパン・アーツ)

■変更履歴
当初の記事に「声変わりをすると卒業しないといけない」との記述がありましたが、ウィーン少年合唱団に確認したところ、「声変わりをした場合は合唱団と本人が話し合い、その後の活動を決める。声変わり後も合唱団が運営する学校には在籍できる」とのことでしたので、その記述を削除しました。