子ども達が大人になったときの未来のことを考えるこの連載。「GDP」(国内総生産)とは何なのかをおさらいした第1回「子どもと話す未来のこと 日本経済とGDPの関係」に続いて、今回は日本のGDPの今と未来を考えます。人口減少に向かうなか、日本のGDPは減っていくのか、盛り返せるのか? 引き続きレクチャーしてくれるのは、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんです。

日本のGDPは世界3位。一人当たりGDPは16位

「GDPが多くても人口がいっぱいいたら、一人に回ってくるお金は少なくなる」

「僕分かるよ! 1個のケーキを2人で食べるのと10人で食べるのとじゃ、全然違うもんね」

 まずは日本のGDPが、世界的に見てどのくらいの水準にあるのかを押さえておきましょう。世界一の経済大国、つまり世界で一番GDPが多い国はアメリカです。日本は長らくアメリカに次ぐ世界第2位でしたが、2009年、中国に抜かれて3位になりました。

 GDPが世界で3番目に多いということは世界で3番目にお金持ちなの?……そんな疑問を深野さんにぶつけてみたら、「必ずしもそうとは言えません」とのこと。

 「GDPはその国の経済活動の規模を示す数値ですから、国土が広く人口が多い国のGDPの値が大きいのはある意味当然。『GDP大国イコールお金持ちの国』とは限りません。その国の実質的な豊かさを計るうえで参考になるのは、GDPを人口で割って算出する『一人当たりGDP』です。もっともこの数値だけで国民みんなの豊かさを判断できるわけではありませんが」

 国土の面積も人口もアメリカや中国に遠く及ばないのに、日本のGDPは世界で3番目。一人当たりGDPなら世界一?……なんて期待してしまいますが、実際の順位はグラフの通りの16位。トップ10にも入っていないのは、ちょっと意外かも。

 「上位を占めているのは、カタールやオーストラリアといった資源国、税負担が重い代わりに社会保障が手厚い北欧諸国など。タックスヘイブン(非課税地域)のルクセンブルクもそうですが、何か突出した強みがあることが共通しています」

次ページから読める内容

  • 日本のGDPは1997年をピークに伸び悩み中
  • 政策を誤れば「先進国」の地位も危うい?
  • 生産性が低い日本経済は「伸びしろ」も大きい

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