フィンランドの首都・ヘルシンキに8年暮らしたワーキングマザー、安藤由紀子さんによるフィンランドの子育てリポート。第1回「フィンランド人の夏休みは森で1カ月コテージ滞在」、第2回「夫婦の特別な日には気軽にベビーシッターを利用」、第3回「ベビーカーで電車に乗る人は邪魔どころか利用が無料」に続く最終回では、外出先のトイレやレストラン、公園における子連れ向けのサービスについて紹介します。

オムツ替え台が女性トイレのみはNG!

 赤ちゃんと出歩くようになると、トイレ事情を事前に知っておくことは非常に大事。オムツを替えられる場所がどこにあるか、ということです。もちろん日本でもきちんと設置されている場所は多いと思います。

 ですが、一時帰国した際に、オムツ替えスペースの設置場所について腹立たしく感じたことを思い出します。車椅子用トイレ内にオムツ替えシートや赤ちゃんベッドが設置されている場合はいいのですが、日本では女性用トイレにしか設置されていない場合も多いのです。

 オムツ替えは母親の役割ということなのか、では父親が子どもと二人で出かけたときはどうするのか、と納得がいきませんでした。育児は夫婦二人でするものという考え方が浸透、徹底しているフィンランドに住んでいたせいかもしれません。

 授乳室が併設してある施設でも、授乳室とオムツ替えスペースとの境があいまいで、男性が入りにくいスペースになっているなど、赤ちゃんの世話に男女の差をつける設置方法に対していちいちイライラしていました。

 何だか「子どもの世話は母親であるあなたが全部見なさい」と言われているような気がしたのです。街中のオムツ替えスペースで父親と母親の姿を同じくらいの割合で見かける、そしてときには男性比率が高かったりもする、そうなったときに初めて、日本も変わったなあと思えるのではないでしょうか。


夏を過ごす森小屋mökkiの中には、電気や水道が通っていないところもあるが、それでも工夫しながら1カ月ほど滞在する

次ページから読める内容

  • では、フィンランドの場合は?
  • 普通のレストランにも子どもスペース設置の配慮あり
  • 三輪車やおもちゃが無料で借りられる公園
  • 夏休み、子どもはお皿とスプーンを持って集まれ!
  • フィンランドに「イクメン」という言葉は存在しない

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