「疲労」は「怒り」を2倍、3倍に膨らませてしまう
前回では、年齢とともに職場でも責任が増し、同時に子育てで日々エネルギーを消耗するDUAL世代は知らず知らずのうちに疲労をためやすい、というお話をしました。
疲労は、怒りという感情を2倍、3倍と拡大させる性質を持っているからです。疲れている状態というのは、エネルギーがとても少ない状態です。怒りを抑えるにはエネルギーが必要。しかしそのエネルギーが足りないから、ふとわき起こった怒りを制御するのが大変難しくなるのです。
親子は対立しあうものだし、これから思春期を迎える子どもはどんどん親に反抗してくる。それは当たり前のことと受け止めるとして、子どもの態度にいちいち怒りを爆発させていると、ますます自分の落ち込みは増し、うつっぽくなってくることもあります。
まだまだ続いていく子育て期を強い気持ちでやっていくためには、「疲労のコントロール」とともに「怒りのコントロール」もしっかり行うことが必要です。
私は自衛隊で、隊員達にメンタルトレーニングを行う上で、「感情への接し方」という練習を行っています。しかし、「不安」と「怒り」、この2つの感情への対処はけっこう難しく、なかでも「怒り」という感情への対処はトップクラスに難しいのです。怒りに乗っ取られると、人はなかなか冷静にはなれないもの。だからこそ、怒りをおさめる練習が有効なのです。
怒りの感情は体と心を乗っ取ってしまう
そもそも怒りとはどういう感情なのでしょう。
次ページから読める内容
- 親は子どもに対して怒りの火がつきやすい
- 日々の怒りは、ふくらむ前にこまめにお手入れを
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