疲れているときには旅行やテーマパークは避けて

 疲れをためているとき、オフだからといって体力を消耗するような過ごし方をしている人も要注意です。
 体力が仕事量を上回っている20代であれば、ストレス解消のためにテーマパークにいくなど楽しいことをやれば、気持ちも晴れます。しかし、30~40代の疲れ切った人が気分転換をしようと週末にテーマパーク、あるいは海外への弾丸旅行なんかに行くと、月曜日には疲労はピークになってしまいます。

 働いている人ほど、子どもとたっぷり向き合う時間を作ることができていないことに罪悪感を感じています。そして、疲れがたまってくるとよけいにその罪悪感がふくらんでくる。すると「なにか思い切り楽しいことをしなければ!」と、無理をしてしまいがちなので気をつけてください。

 特に40代以降は、あまりエネルギーを消耗せず、じわじわと楽しめるようなリフレッシュ法を探すのが絶対にかしこいのです。そういった自分ならではのリフレッシュ法を持っている人は、人生のピンチでぐっと落ちてしまったときにも復活が早い、という共通点があるんですよ。

 次回は、子育て期についイライラしてしまう、という人に「怒りのコントロール術」をご紹介しましょう。

(ライター/柳本 操 下園さん写真/高木あつ子 イメージ写真/鈴木愛子)

学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ

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下園壮太 著/日経BP社

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