「個人情報」ってどんな情報なの?

――次に山崎さんは、インターネットで怖い目に遭わないように、特に気を付けなければいけないことを説明し始めます。

山崎 それでは、インターネットで気を付けなければいけないことを考えていきましょう。そのためのヒントを、これから2つ言います。1つ目は「インターネットを見ているのは、自分の友達だけじゃない」ということ。そして2つ目は、インターネットに掲載された情報は「どんどんコピーされたり、悪いことに使われたりすることもある」ということ。この2つのヒントを基に、インターネットについて考えましょう。

 ではまず、「情報発信」について考えていきましょう。情報発信というのは、自分からインターネット上に情報を載せたりしていくことです。大人達は、SNSなどで色々な情報を発信していますね。自分や他人の情報のことを、よく「○○情報」って言いますが、知っている人はいますか?

児童 個人情報!

山崎 そう、個人情報ですね。個人情報とは、その情報を使って個人を特定できる情報のことをいいます。それでは、どんな情報が個人情報に当たると思いますか?

児童 「電話番号」「住所」「名前」「生年月日」「メールアドレス」…

山崎 そうですね。そういうものが個人情報ですね。その他にも、色々あります。例えば、「顔の写真」も大切な個人情報です。このような、「どこの誰だか分かってしまう」個人情報を、インターネット上に掲載していいと思いますか?

児童 危ないからダメ!

――ここまでは、誰でも知っているような個人情報の話です。子ども達は、山崎さんの質問に対し、順調に答えていきました。ここで、山崎さんは一枚の写真を取り出します。山崎さんは、この写真を使って、もっと分かりにくい個人情報の説明を始めました。

子ども達に質問しながら解説を進める山崎さん
子ども達に質問しながら解説を進める山崎さん