サイボウズやグーグルに続く試みは出てくるか

 最後に、一般消費者ではなく企業が使うグループウエア会社であるサイボウズが、こうした動画を制作した意義に触れておきたいと思います。

 サイボウズは「サイボウズ式」というネットメディアを自社で持っています。様々な情報が掲載されていますが、ワークスタイルについての記事が中心のひとつです。働き方の問題に積極的に取り組む中で、サイボウズは働くママに焦点を当てた動画を製作するとい答えにたどり着いたわけです。

 共働き世帯の家事・育児の問題を個々の家庭の努力だけで解決しようとすれば、パパもママもパンクしてしまいます。社会問題として多くの人に認識されなければなりません。その意味で、繰り返し再生ができ、広がりが期待できる形式であるネット動画の公開は成功だったと言えます。

 また国際女性デーである今年の3月8日には、グーグルが『ママが復職する日』というドキュメンタリームービーを公開しました。企業が責任を持って、働くママの問題に取り組む時代がやってきました。サイボウズやグーグルに続く試みが出てくることを期待します。

Google の『#HappyBackToWorkママが復職する日』