スティッククリーナー、メーカーごとの特徴は？

メーカーごとの特徴を、各ポイントでチェック

──最後に、主なメーカーごとの特徴を教えていただけますか。

■ダイソン　吸引力は抜群！　男性に人気
　形はダイソン型で、ダストボックスは底が抜けるタイプ。収納方法は壁に掛けるフックがついています。DC74の稼働時間は通常モードで20分。集じん力は強く、特にDC74はソフトローラーというヘッドを使っているため、これまでとれなかったような細かなホコリや小麦粉のような粉までしっかり吸い込みます。

■シャープ　予備バッテリーが使えるので安心
　形はダイソン型で、ダストボックスはカップタイプ。収納方法は色々あって、フックで壁にも掛けられますし、別売りのスタンドで自立させることもできます。稼働時間は自動モードで約20分の連続運転が可能。別売りの予備バッテリーを購入し、バッテリーが切れたら付け替えて使用することもできるのが便利ですね。

■東芝　アタッチメントが豊富。コンパクト収納
　形がダイソン型で、アタッチメントが豊富。2014年モデルで好評だったホースタイプは、付属ノズルに変更しています。ダストボックスはカップタイプ。収納は、充電台が収納ホルダーになっていて、背の低いコンパクトな状態で収納できるのがメリット。稼働時間は、標準で約20分。

■日立　用途に合わせて手軽に変形可能
　ダイソン型とつちのこ型の中間のような形。ダストボックスはカップタイプ。収納時には、ハンドルをたためばコンパクトになり、自立してそのまま収納できます。稼働時間は標準で約30分。ノズルの差し替えなしで色々形が変えられるので、細かいパーツを持ち歩かなくて済むのが便利です。

■パナソニック　スタイリッシュ。窓際までしっかり集じん
　エレクトロラックスとよく似たつちのこ型で、見た目がいいという声をよく聞きます。ダストボックスはカップタイプ。充電台が自立していて、そのまま収納できます。稼働時間は、LOWで約30分。窓際にくると、T字ヘッドの全面が開く「ガバとりパワーノズル」が特徴的です。

■三菱　空気清浄機を兼ねた、見せる収納
　形はダイソン型で、空気清浄機にもなる充電台に載せて収納します。見た目が美しいので、出したままにする必然性がある掃除機として、新スタイルを提案していると思います。玄関や廊下に空気清浄機を置きたい人におすすめです。ダストボックスはカップタイプで、稼働時間は標準で約20分。

──なるほど、戸井田さん的におすすめはどれでしょうか。

　一概には言えませんが、もし集じん力を求めるのであれば、やはりダイソン。しかしダイソンの場合、収納が壁掛け一択だったり、ダストボックスが底を抜くタイプだったりするので、そこが気になる人にはむいていません。また、ダイソンは音が大きいので、夜によく掃除するというご家庭であれば、他の選択肢を考えてみてもよいと思います。花粉症の家族がいるご家庭なら、三菱のiNSTICKを玄関におき、外から帰ってきたら玄関で服についた花粉を掃除するというのも良案。外から入ってきた花粉も、空気清浄機できれいにしてくれそうです。

──スティックコードレスクリーナーは、家事の時短にも役立ちそうですね。

　もちろんです。仕事に育児に忙しいDUAL世帯は、ぜひ時短ツールとしてスティックコードレスを味方にしてほしいですね。我が家には部屋ごとに掃除機があって、汚したらすぐに掃除できるようになっています。とても便利ですよ。一度にたくさん掃除機を揃えるのは難しくても、掃除機を買い替えるタイミングで、古い掃除機をどこかの部屋に据え置けば、いつか部屋ごとに掃除機が揃います。それまでは、ハンディモップを部屋ごとにおいておいてもよいですね。

（解説／戸井田園子　取材・構成／井上真花）

（前編「スティッククリーナー、重要なのは吸引力ではない？」はこちらです）

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