訪問型・共済型の病児保育サービスを提供している認定NPO法人フローレンス代表理事の駒崎弘樹です。この連載では、共働き育児中のDUAL世代にとって希望を持てる社会をつくるために、僕が大事だと考えるアクションや意識の持ち方についてお話ししています。
どんな夫も変わる可能性を秘めている
前回は、「男性の育児参加が新しい時代の要請である」という話をしました。でも、この話をすると決まって表情を曇らせる女性がいます。「そんなこと言われても、うちの夫の家事能力はゼロだし、全然イクメンじゃない。うちには関係のないことです」というわけです。
しかし、夫の家事力・育児力を向上させることは、共働き子育て家庭の健康的な維持発展に重要な要素であることは間違いありませんよね。
諦めないでください! 同じ男性の立場として、声を大にして言います。どんな非・カジ(家事)メン、非・イクメンも変わる可能性を秘めています。
ただし、そのためのステップには「納得」が必要です。
男は打たれ弱い生き物ですから、「どうしてやってくれないの? 私はこれだけやっているのに」という詰問や批判はかえって意欲を削いでしまいます。