夫婦がデートするために教会が子どもを預かってくれる

 クローニン真木の住むセントルイスの郊外では「石を投げれば教会に当たる」と思うほど、キリスト教会が多いのです。本当に石を投げたりしたら罰当たりですけど、自宅の半径500メートルの範囲だけを見ても、なんと教会が3つあります。

 教会がデイケアや保育園を運営する……というお話は、やはり以前のコラムで書かせていただきましたが、デイケア以外にも時折「ペアレンツ・ナイト(デイの場合も)・アウト」というサービスを提供しています。これは子どもがいて、なかなか夫婦だけで出かけられないという人々のために、子どもを数時間だけ預かってくれるというもの。「たまには息抜きして夫婦だけでデートしてきたら?」というサービスなのです。

 夫婦が子どもを持つと「親」の役割が主になって、「カップル」としての夫婦の役割は二の次になってしまいがちです。いつの間にかお互いの呼び方も「お父さん」と「お母さん」になってしまった、なんてこと日本では良くありますよね。

 でもアメリカでは子どもを持ったとしても、夫婦間の呼び名は変わりません。親であることも大切だけど、愛し合う仲でもある、ということを忘れないようにしている感があります。この「ペアレンツ・ナイト・アウト」も、そうした文化があるからこそ、重宝されているのではないでしょうか。

「アナ雪」のオラフのようにニンジンで鼻を作るのはアメリカでは定番。あと木の枝を腕にするのも
「アナ雪」のオラフのようにニンジンで鼻を作るのはアメリカでは定番。あと木の枝を腕にするのも

(文・写真/クローニン真木)