放課後だけではなく始業前も学校が子どもを預かってくれる

 学校閉鎖で困ったということは、言い方を変えれば、学校(そして幼稚園や保育園)はDUAL夫婦にとってとても重要な、なくてはならないサポートシステムのひとつ。天候などが原因で急な学校閉鎖はありえるものの、アメリカの学校は色々な形でDUAL夫婦の役にたつ取り組みをしてくれています。

 例えば、学校が始まる前の数時間の児童預かり。これが結構早い時間、例えば私の住んでいる近辺の学区では午前6時〜6時半といった早朝からの預かりも可能なので、通勤の早い親としては助かります。、しかも、朝ご飯まで出してくれるとか。放課後は午後6時までの預かり。セントルイスでは就業時間を終えるのが午後4時〜4時半です。なので仕事を終えた親も、かなりの余裕を持って子どもを迎えに行けます。

 こういった預かりのプログラムは公立学校とはいえ有料です。とはいえ民営の託児施設は、以前(「米国の両立の秘訣は『誰かに頼る』のと『再就職』」)にも書きましたが結構なお値段なので、学校の預かりの方がかなり安上がり。さらに校内での預かりということで、子ども達にも身近で安心できる環境が整っています。

 その他にも学校がDUALな親のことを、とても考えてくれているな、と感じることがいくつかあります。例えば親子面談や卒業式などの行事を、授業時間ではなく夕方や、はたまた週末にやってくれるということ(ちなみに、アメリカの学校では入学式がありません)。これも仕事を休まずに親が参加できるように、という配慮が背景にあるようです。

 さて。

 学校が提供するDUALな親へのサポートをご紹介したところで、他の地域施設が行っている、小さいながらも嬉しい支援にも目を向けてみましょう。