集じん力は、ヘッドの設計で変わる

──では、集じん力を上げるには、どうすればよいでしょうか。

 色々ありますが、ヘッドの設計もその一つです。

 例えば、ダイソンのDC74はヘッドの形が特徴的で、ナイロンフェルトで覆われたローラーになっています。このローラーが細かいゴミも大きいゴミも一度に集めてくれるので、一回の走行ですっきりきれいになります。実際、私もこれを使っていますが、これまでは掃除機で吸い取るのが難しかった小麦粉のような細かいゴミや髪の毛もきれいに吸い取りますし、髪の毛がロールに絡まることもありません。DC74で掃除をした後は、床がぞうきんがけをしたように艶が出るほどです。


ダイソン「DC74」のヘッド。まるで粘着クリーナーのようだ

 ただDC74の場合、静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシは付いていますが、ゴミをかき出すナイロンブラシが付いていません。そのため、フローリングの床には適していますが、カーペットの床には不向きです。カーペットを敷いているご家庭には、カーボンファイバーブラシに加えてナイロンブラシも備えているDC62のほうが適しているでしょう。


ダイソン「DC62」のヘッド。カーペット床ならこちらがおすすめ

──ダイソン以外のスティックコードレスの集じん力はどうでしょうか。

 そこは各社とも工夫していて、最新製品の集じん力はどれもいい勝負になってきています。例えばシャープの「FREED」のヘッドは、床の種類に合わせて吸じん力とブラシの回転数を自動でコントロールします。東芝のVC-CL1200の「トリプルファイバーブラシ」も同様の仕組みで集じん力をアップしています。


東芝「VC-CL1200」のヘッド。床材に対応した毛ブラシでゴミを取りやすくする

 よく髪の毛の絡みがブラシの動きを妨げることがありますが、エレクトロラックスのエルゴラピートでは、ブラシ上部に付いたスイッチを踏み、絡まったゴミをブラシ内部のカッターで取り除く「ブラシロールクリーン」機能が付いています。これも集じん力を妨げない工夫の一つですね。