「現場第一、区民第一」をモットーに、「すぐやる課」を作った

青木 区長になって、すぐに作ったのが「すぐやる課」です。これも、区の職員のときにいつかやりたいと思って書きためていたことの一つです。区民の方のお話を聞き、「できる」「できない」などと判断する前に、できれば当日、または翌日までには、担当者が現地に駆け付ける。役所がやることなら当然やりますし、そうでなければ相談先を紹介していて、皆さんにとても喜ばれています。

 夏には、スズメバチの巣ができたというご相談がありました。本来は役所の仕事かどうかは分かりませんが、近隣にも迷惑が掛かるからと、職員が取りに行きました。会議室であれこれと議論するのではなく、区民の方が住んでいる現場が大事。「現場第一、区民第一」がモットーです。ハチの駆除に行って、ハチのこと以外で困っている様子があれば、そこでキャッチできる。区民の方と信頼関係をつくっていくことで、次に行政が何をすべきかが分かるんです。

「高齢、障がい、介護保険」を合わせた窓口を設ける

青木 他にも、区長になってすぐに、高齢者向けに「高齢、障がい、介護保険」をセットにした窓口を作りました。この3つはセットでなければなりません。高齢になったら、障がいが起こる方も多いですし、介護保険が必要になる方も出てきます。それをまとめて相談できる窓口ができて、たくさんの方にご利用いただいています。

 また併せて、介護の事業者用窓口も作りました。介護事業者はたくさんいますが、区とどうやってつながったらいいか分からないと思うんです。そこで、事業者用の窓口を作って、スムーズに区民に役立ててもらえるような流れができました。