お腹がポッコリと出て、お尻がたるみ、体型のくずれが目立っていた女性が、姿勢を整える施術を行っただけで印象がスッキリと変わった――。
 トリノ・北京・ロンドンパラリンピック日本代表のトレーナーとして活躍するボディデザイナー花岡正敬さんのスタジオでは、多くの人がこのような経験をしているそうです。
 この連載では、花岡さんの著書『たった1分でお腹が凹む「やせる姿勢」のつくり方』から、忙しいママでも凹んだお腹を手に入れられる、簡単ダイエットのノウハウを紹介します。今回はイメージ図を交えながら、姿勢を支える4つのインナーマッスルについて具体的に見ていきます。

お腹の4つの筋肉が姿勢を支える家「コアハウス」をつくる

 前回の記事で、理想的な姿勢を保つには、お腹の奥の体幹の核(コア)の部分「コアハウス」を正しく使えていることが必須というお話をしました。

 それでは、コアハウスの説明に移りましょう。

 姿勢を支える役目を果たす筋肉は、4種類のインナーマッスルで構成されています。これらは、体幹の核(コア)の部分である腹部に位置し、家のような構造になっていることから、私は「コアハウス」と呼んでいます。

 コアハウスを構成するのは、(1)横隔膜 (2)骨盤底筋 (3)腹横筋 (4)多裂筋の4つの筋肉です。

 つまり、お腹の中のこの4つの筋肉が「屋根」「床」「壁」「大黒柱」の役目を果たし、一軒の家のように体を支えているわけです。

 キレイな姿勢、正しい姿勢の人はみなさん、コアハウスの「屋根」「床」「壁」「大黒柱」の構成バランスがしっかりと整っています。

 一方、不良姿勢の人は、コアハウスの「屋根」「床」「壁」「大黒柱」の4種類の筋肉が縮んで硬くなったり、伸びきっていたりしていて正しく働かず、構成バランスが悪いせいで家全体がいびつに傾いてしまっているわけです。

4種類のインターマッスルが正しく働き、コアハウスの屋根=横隔膜、床=骨盤底筋、壁=腹横筋、大黒柱=脊柱+多裂筋がまっすぐにたっている
4種類のインターマッスルが正しく働き、コアハウスの屋根=横隔膜、床=骨盤底筋、壁=腹横筋、大黒柱=脊柱+多裂筋がまっすぐにたっている