年長のお子さんを持つママ・パパは、今まさに卒園式シーズンですね。
6年間、親子ともにお疲れ様でした。
そして、4月からの新しい生活に向けて、ワクワクと不安が入り混じった複雑な思いを抱いているかもしれません。今回は、『共働きファミリーの仕事と子育て両立バイブル』から、「小1の壁」「学童保育」についてのアドバイスをマンガと共に一部抜粋してお届けします。
学童保育に入るときに親が心がけたいこと
学童保育と一言で言っても、自治体によって様々な呼び方があります。厚生労働省の正式な制度名は「放課後児童クラブ」、事業名は「放課後児童健全育成事業」です。これらは厚生労働省の児童福祉法に定められた国の制度によりますが、保育園のようなきちんとした基準はなく、補助金も非常に少ないこともあり、これまでは自治体がそれぞれに施設をつくってきた背景があります。
そのため、内容も名称もバラバラである状態が続いてきました。
例えば東京都の場合、目黒区は「学童保育クラブ」、世田谷区は「新BOP」、品川区は「すまいるスクール」、横浜市は「放課後児童クラブ」など、いろいろな名前で呼ばれています。
これまでは指導員の質もバラバラで、なかには〝ハズレ〟の学童もあったり、ということがありました。そんな状況を改善するために、103ページで説明した2015年度に開始される「子ども・子育て支援新制度」では、「放課後児童クラブ」の基準がつくられ、定員や、指導員の人数や資格要件についての規定が設けられました。
この「子ども・子育て支援新制度」の開始の一方で、首都圏のなかでも特に東京都などの学童保育の全児童化や民間委託、商業的な民間サービスの参入なども相まって過渡期を迎えています。わが子が通う地域の学童はこれからどうなるのか、親はしっかりと注視していく必要がありそうです。