どんな時代でも親として気になる話題の一つが、子どものいじめ問題です。いつからどんないじめが起こるのか、子どもが被害者だけでなく加害者にならないか、心配は尽きません。昔と違い、最近は、小学生の間でもネットを通じた新しいいじめが起きています。どんないじめが行われていて、親はどう対処すればいいのでしょうか。

 日々、日本中で様々なスマートフォン・携帯電話やSNSがらみの事件が起きている。DUAL世代も例外ではない。当連載では、新聞で見つけた実際の事件を取り上げ、そこから学ぶべき教訓を考えていく。子どもとの話題のきっかけとしてご利用いただければ幸いだ。

事件を読む! 小学校でのいじめが過去最多に。ネットいじめも過去最多

 今回取り上げる記事の一本目はこちら。

◇日本経済新聞「小学校のいじめ、最多11万8800件 13年度」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG16H1A_W4A011C1CC1000/

◇記事のポイント◇
○全国の小学校で2013年度に把握されたいじめは11万8805件で2年連続で過去最多を更新
○いじめの内容(複数回答)は「からかいや悪口」が64.4%で最多
○「パソコンや携帯電話での誹謗中傷」も過去最多の8787件(4.7%)。文科省は「交流サイト(SNS)などが関連する新たな形態が増えている」とみている

 小学校でのいじめ、さらにはネットを通じたいじめが増えているという。中学・高校に比べて小学校でのいじめが圧倒的に多いことに驚く(中学5万5248件、高校1万1039件)。