事件を読む! 小学校で3DSで裸の写真を撮られるいじめ発生 訴訟も
二本目はこちら。
少し前の調査だが、内閣府の平成22年度「青少年のゲーム機等の利用環境実態調査」報告書によると、子どもが何らかのゲーム機を持っていると回答した保護者は約9割に上った。中でも、小学生では89.3%が「ニンテンドーDSシリーズ」を、62.5%が「Wii」を所有しているという。最近は小学校入学時に買い与えるご家庭も増えていると聞く。既に、子どもにねだられてゲーム機を買い与えたというご家庭も多いのではないだろうか。
実は、ニンテンドー3DSは写真が撮影できるだけでなく、インターネット上にアップロードもできてしまう。Twitter等のSNSに投稿もできるので、このようないじめが行えてしまうというわけだ。特に小学生は、パソコンやスマートフォンに加え、ゲーム機・音楽端末プレイヤー・学習用を含むタブレットからのネット利用の割合が非常に高い。スマホ等の端末を所持していなくても、家庭のWi-Fi等に接続すればインターネットも使い放題となってしまう。
パソコンやスマートフォン、携帯電話、ゲーム機・音楽端末プレイヤー・学習用を含むタブレットなど、ほとんどすべての端末はインターネットに接続できる機能を持っている。子どもに利用させる際には、ペアレンタルコントロール機能やフィルタリングを利用し、インターネットに接続できない設定にするなどの対策が必要だろう。
ネットいじめはダメージが強く、いじめられた子を深く傷つけるものだ。ネットいじめはリアルいじめと違い、いつでもどこでもいじめられ続ける。また、書かれた文字は何度も読み返せるため、その度傷つくことになる。コピー、転送なども簡単なので、共有・拡散も簡単だ。
いじめにおいては、我が子が被害者になる可能性だけでなく、加害者になる可能性もある。ネットいじめが起きないよう、子どもに与える端末の設定には注意し、正しい利用法について子どもに指導する必要があるだろう。
(文/高橋暁子)